ヴァーサスタン(Vasastan)

IT系リッチメンのホームタウン

ヴァーサスタンはストックホルム最北部を広範に占めるエリアだ。ヴァーサスタンと他のエリアとの境界線については多くのストックホルマーがあいまいな認識しか持っていないが、その中心部がウーデンプラン広場(Odenplan)であるということについては多くの賛同を得られるであろう。

この辺りは、インディーズ・シーンの中心がセーデルマルムになる前はストックホルムの中で最もワクワクするエリアだった。当時のホットスポットは、かつて錚々たるアーティストらがパフォーマンスを披露してきたレストラン&バーのトラーナンや、ウーデンプラン地下鉄駅中央出口の前にかつてあった伝説的クラブのトゥーベン(Tuben)など。90年代には、夜更けにブローデル・ダニエル(Broder Daniel)のヴォーカリスト ヘンリク・ベリグレーン(Henrik Berggren)のようなスウェーデンのインディーズ・スターたちがこの辺の道端で嘔吐している姿がよく見かけられていた。
とはいえ今では、ヴァーサスタンはすっかりファミリーにやさしい、清潔な街へと変貌を遂げた。ヴァーサスタンとセーデルマルムの違いをストックホルマー的感覚で表現すると、セーデルマルムにはクリエイティブな人が多く、一方ヴァーサスタン住民の典型はIT系企業のビジネスマン、とのことだ。

ウーデンプラン広場の脇には、ストックホルムの名所中の名所、グンナール・アスプルンドが設計したストックホルム市立図書館がある。図書館の南側には素敵なオブセルヴァトリエルンデン公園(Observatorielunden)がある。この公園は2つのパートに分かれていて、その1つは道路と同じレベルにある池を中心にした部分だ。ここでは、冬の水がない間は若者たちがスケートボードに夢中になっている。一方のパートは小高い丘の上にあり、ベンチに座って市立図書館とその奥に広がる美しい街並みを見渡せる。

ストックホルムには本格的な中華街はないが、このエリアのスヴェアヴェーゲン通り(Sveavägen)とビルゲル・ヤースガータン通り(Birger Jarlsgatan)に挟まれた区画には、日本、韓国、中国、タイ、モンゴルといった東アジア圏のレストランやショップが密集している。

さして特徴の少ないヴァーサスタンだが、ウーデンプランのサイド・ストリートにはちょっと変わったアンティーク・ショップや中古レコード・ショップが数軒ある。ウーデンプラン広場からメインストリートのウーデンガータン通り(Odengatan)を西方向に歩くと、いつも混み合うヴァーサパルケン公園(Vasaparken)があり、その脇のアパートメントにはかつて、「長くつ下のピッピ」「ロッタちゃん」で有名なスウェーデンを代表する児童文学作家アストリッド・リングレーン(Astrid Lindgren)が住んでいた。彼女の作品に登場するミオ(ミオよ、わたしのミオ)やカールソン(やねの上のカールソン)のモデルもこの辺りに住んでいたようだ。

ヴァーサスタンを楽しむならこちら!
※ 外:外部サイト、英:英語、ス:スウェーデン語、日:日本語

■レストラン
トラーナン
■カフェ
リトルノ
■ショッピング
ルントルント(中古レコード/外・英)
■建築
ストックホルム市立図書館(外・英)
■ギャラリー
ギャラリー・クレールプ(外・ス)

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