トレゴーデン(Trädgården)

周知の通りスウェーデンはひどく寒く、凍死することなく屋外で一夜を過ごせる期間がきわめて短い国だ。そのため、スウェーデン人はようやく訪れた夏に熱狂し、野外で過ごす時間を異常なほど愛する。同様に、ストックホルマーは夏の野外クラブを熱愛する。

2010年夏、ストックホルムのパーティシーンで最もホットなのは、“庭”の意味を持つ野外スペース「トレゴーデン」だ。ここは、2002年頃にオープンして数年の間に人気を博した同名クラブに端を発している。このクラブは、フレミンガータン通りの始点およびクンスホルメンの東端に位置していて、巨大な野外セクションと2つのダンスフロアから構成されていた。オープンから数年で、かつてのトレゴーデンはストックホルムの若いクラブキッズにとって、主なサマークラブの一つとなった。現在このクラブのオーガナイザーたちは新たなロケーションで新たな試みをスタートしていて、今回はセーデル南端のスカンストゥル(Skanstull)と水路を挟んで南側にあるグルマシュプラン(Gullmarsplan)をつなぐ橋の下を会場に選んだ。彼らはストックホルムの他のクラブと“異なる何か”を手掛けることを強く望んでいたため、このアイデア実現のために関係各所に許可を得ることが非常に困難であったにも関わらず、ニューヴァージョンのトレゴーデンで彼らは確かに“新しい何か”の創出に成功した。

会場の構成やデザインは、ストックホルマーの間で近年最もお気に入りの“休暇&パーティ”の渡航先であり、この手の先端を行く都市でもあるベルリンからインスピレーションを受けていることが伺える。というのも、市民からは 忘れられ荒廃したような、巨大な橋の下でコンクリート建造物とアスファルトと砂利が支配した、ストックホルムの一般的なクラブオーナーたちならまず敬遠するような場所とも言えないような場所をあえて活用していること。そして、巨大な鉄のコンテナや木製ベンチ、古ぼけた家具などを配置するといったラフな方法で、スタッフたち “フレッシュ”に感じられる雰囲気を作り出し、それでいて機能的なレイアウトに仕立て上げている。トレゴーデンのオーナーはクラブ当初のコンセプトを転換し、当時は単にナイトクラブであったのを、今回のスペースではいろんなアクティビティを楽しみながら1日中を過ごせるような場所としている。早い時間に訪れる人は、レトロなキャラバンを改造したカフェで軽食やドリンクを取ることができ、少し遅めの時間であればグリル料理を食べることができる。体を動かしたい人のために、ビリヤード台や卓球台も設置されている。2010年夏のスケジュールには、写真の展示会やビデオインスタレーション、彫刻の野外展示などの文化的なアクティビティも満載だ。

今回のターゲットには明らかにクラブキッズだけでなく、子連れの夫婦から従来のトレゴーデンにはまず行かないような、まさに“一般的な”人たちが含まれている。従来トレゴーデンにあった2つのダンスフロアもなくなったことからも、フォーカスポイントがカクテルやビールを飲みながら夜を喋り明かすことにシフトしている。DJブースやステージもあるのだが、音楽が会場を支配することは一切ない。
(Text/Photo: Martin Ekelin)

エリア: セーデルマルム
トラム駅: スカンストゥル(Skanstull)
営業時間(夏): 月~火曜 17~01、水~金曜 17~03、土曜 12~03
住所: Hammarby Slussväg 2
メール: info@tradgarden.com
電話: +46-8-644 20 23

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