ザ・レディオ・デプト(The Radio Dept)

レディオ・デプトは、およそ10年前からスウェーデンのインディーズ・シーンでは知名度の高いバンドであり続けている。これまでに彼らがビッグ・ステージを飾ることはなく、その時々のトレンドとは無縁の活動をしながらも、クオリティの高い作品をリリースし続けてきた。そんな彼らのスタンスあってか、年々、スウェーデンのインディーズ・ファンからのリスペクトを集めるようになっていった。

バンドのメンバーは入れ替わってきたものの、ギター&ヴォーカルのヨハン・ドゥンカンソン(Johan Duncanson)とギタリストのマッティン・カールベリ(Martin Carlberg)の2人だけは1998年から変わらぬメンバーだ。当初からバンドのサウンドにはシューゲイズが根付いていて、ドリーミィなヴォーカル、バズやノイズ、そしてリヴァーブやディレイなどのエフェクトを多用している。とはいえ、典型的なシューゲイズ・サウンドと比べると、レディオ・デプトのそれは脆く、そして柔らかいサウンドだ。スウェーデンではギターサウンド中心のインディーズバンドが一般的だが、レディオ・デプトはそれに加えてシンセサイザーやキーボードをも駆使している。

レディオ・デプトにとってファンの開拓に大きな役割を果たしたのが、2003年リリースのデビューアルバム「Lesser Matters」で、このアルバムはスウェーデンだけでなく、国外でも高い評価を得た作品となった。しかし、バンドのキャリアにおいて最も大きなターニング・ポイントとなったのは、まぎれもなくソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)の映画「Marie-Antoinette」の挿入歌に彼らの曲が抜擢されたことだ。クールな楽曲を作品の中で効果的に使用することで有名なソフィア・コッポラは、この作品の中でレディオ・デプトの「Pulling Our Weight」「Keep on Boys」の2曲を使用している。このおかげで、彼らは世界中のインディーズ・ファンに一躍その名を広げる幸運にありついた。そして、ソフィア・コッポラにフィーチャーされたという大きな事実が、スウェーデンの小うるさいインディーズ・ファンにレディオ・デプトの素晴らさを認めさせることになったのだ。

2010年4月には、なんと初来日ツアーが決定している!ニューアルバム「Clinging To A Scheme」も2010年3月31日リリース予定だ。
(Text: Martin Ekelin)

公式サイトはこちら ≫

Tags: , , , , ,

Leave a comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *