ザ・フィールド(The Field)

ザ・フィールドとは、ストックホルム出身のエレクトロニック・ミュージシャンであるアクセル・ヴィルネル(Axel Willner)のもっとも有名なアーティスト名だ。アクセルは、きわめて影響力の強いドイツのテクノ・レーベル「Kompakt」と2005年に契約し、2007年にはデビュー・アルバム「From Here We Go Sublime」をリリース。それからシングルを数枚リリース(いずれもヒット!)した後、このデビュー・アルバムは世界的なヒット・アルバムとなった。今では「Kompakt」の看板アーティストの一人として、着々と成功の道を歩んでいる。

彼のサウンドは様々な音源から多様な影響を受けていて、しばしば フリートウッド・マック(Fleetwood Mac)コクトー・ツインズ(Cocteau Twins)ライオネル・リッチー(Lionel Richie)といったポップスもそこに含まれている。とはいえ、最終的にアウトプットされるサウンドはサンプリングされた音源の原形をほとんど留めていない。ジャンルでいえばアンビエントとテクノのクロスオーバーといったところか。背景ではビートがしっかりとリズムを刻んでいるものの、それはクラブで踊れるようなテクノ・ビートではない。むしろ、寒い日に温かく身を包み込むブランケットのような、それでいて催眠に誘うような柔らかいサウンドだ。

2009年春にリリースされたアルバム「Yesterday and Today」で、彼は相変わらずエレクトロニックな“フィールド”の開拓に邁進している。レーベル「Kompakt」のボスであるウォルフガン・ヴォイド(Wolfgang Voigt)が手掛けるプロジェクト「Gas」に色濃いアンビエントの影響も少なからずそこにある。また、マイ・ブラッディ・バレンタイン(My Bloody Valentine)や スロウダイヴ(Slowdive)のような90年代のシューゲイザー・ポップの影響もそこにはあるようだ。一人部屋にこもり、静かに瞑想に耽るには最適なアルバムだろう。
(Text: Martin Ekelin)

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