ソフィア・カールソン(Sofia Karlsson)

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スウェーデンの音楽界では、歴史ある分野でありながら、非常に影が薄いのがフォークであろう。そんな中、フォークというジャンルをメインストリームに押し上げたのがソフィア・カールソンである。90年代後半には、名門校、ストックホルム音楽大学(Kungliga Musikhögskolan)をフォークソング専攻で卒業した後、グローパ(Groupa)というフォークグループを形成し活動していた。その後、活動の幅を広げるべく、スウェーデン国内の劇場で、歌手、俳優として「オズの魔法使い」などに出演する。

そんな彼女がアーティストとして知られるようになったのは、2003年にリリースした、セカンドアルバム「Svarta Ballader」がフォークとしては非常に好調なセールスを記録したことである。スウェーデン出身の20世紀前半を代表する詩人、ダーン・アンデション(Dan Andersson)の詩を解釈したこのアルバムは、スウェーデンのグラミー賞にあたるグラミス賞、フォーク部門の最優秀作品賞を受賞した。その後、発表したアルバムもほとんどがグラミス賞を受賞するなど、同賞の常連となっている。

いわゆる伝統的なフォークのサウンドに、少し陰のある歌声で歌詞を語るように綴る。そんな彼女の歌声をライブで楽しむことは国内では、それほど困難ではない。というのは、ライブに非常に積極的なアーティストであり、2005-2007年の間には、230回ものコンサートをこなしている。そのほとんどがスウェーデンを始めとした、北欧におけるものであるが、2008年には日本公演も果たしている。また、近年では2011年、2013年に、北欧の伝統的なお祭り、クリスマス前のルシア祭においてクリスマスソングを披露するなど、季節を盛り上げているイベントにも積極的に参加している。

今やスウェーデン・フォークを代表する顔となった彼女のニューアルバム「Regnet faller utan oss」が、2014年10月にリリースされた。隣国、ノルウェー第3の都市、トロンドヘイム(Trondheim)のスタジオで制作されたこのアルバムは、現在スウェーデン国内でヒットを記録している。ますます、哀愁の強いサウンドとなっており、北欧の秋にはピッタリの一枚である。

(Text: Yoshihiro Takahashi)

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