サルト・クヴァーン(Saltå Kvarn)

エコロジーの意識やエコグッズの人気が年々高まっているスウェーデンにおいて、サルト・クヴァーンはその成功例と言える。そのはじまりは、ストックホルムから南西に1時間ほど下った田舎町にある小さなベーカリー。当時から、ここではバイオダイナミック農法による地元の穀物を使ってパンを焼いていた。

この地元産の穀物を使ったパンは成功を収める。1964年には粉砕機を導入し、穀物の粉砕をも自ら行うようになるなど、ベーカリーとしての成功を収めていった。その粉砕機の名前でもある“サルト粉砕機(Saltå Kvarn)”から、このブランド名が生まれた。それから数年をかけて、サルト・クヴァーンは小麦粉やパンだけでなく、パスタやオリーブオイル、ジュースといったあらゆる食品をこのブランドの名で取り扱うようになっていった。今日では、エコ農法やバイオダイナミック農法を行っている世界中の農園と提携し、フランスの契約農園で収穫された葡萄から醸されたワインを輸入している。ゆっくりとその手を広げているサルト・クヴァーンは、そのコンセプト自体が立上げ当初からバイオダイナミック農法と密接に結び付けられている。バイオダイナミック農法は疑似科学として批判を浴びることもしばしばだが、前向きな結果も少しずつ残し始めている。例えば、環境や土壌に優しいことや、エネルギー効率が従来の農法に比べてよいと考えられていることだ。

小規模ブランドとして、エコ愛好者と結び付けられることが多かったサルト・クヴァーンだが、そのコンセプトが認知されるに伴い、多様な層に受け入れられるようになった。ブランド自体もリフレッシュし、今日ではストックホルム中のカフェでサルト・クヴァーン印のジュースのボトルを目にする。人気の高まりと同じくして、ここ数年で、そのデザインと品質の高さから多くの賞を受賞している。また、一昨年はストックホルムのソフォ地区の中心地に独立店舗をオープンし、ブランドの地位を確立。ソフォにはエコ意識の高い人たちが集まるだけでなく、カルチャー的にもヒップなエリアなので、ソフォへの出店はブランドとしての成功とも言える。店舗の内装はすっきりとした印象のとてもシンプルなデザインで、それはまるで、サルト・クヴァーンそのもののようだ。
(Text:Martin Ekelin)

エリア: ソフォ
地下鉄駅: メードボリャプラツェン(Medborgarplatsen)
営業時間: 月~金曜08:00~19:00、土曜08:00~17:00、日曜定休
住所: Renstiernas Gata 27

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メール:info@saltakvarn.se

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