RVW

ヨーナス・ノードグレン(Jonas Nordgren)とヨハンネス・ヘルベットソン(Johannes Herbertsson)の2人の若手デザイナーが立ち上げた家具メーカー、RVW。インテリアデザイン・ビジネスにおいて加速するトレンドの推移や誇大広告とは一線を引き、彼ら自身のやり方で家具をつくり、そして販売するために2人の若きデザイナーはRVWをスタートさせたのだ。このような姿勢は彼らのデザイン哲学にも反映されていて、2人はこの哲学についてこう説明している。 「僕らは、僕らが作る家具は100年前にも、そして100年後にだって存在し得ると思っているんだ。なぜなら、僕らが作る家具が特定のトレンドやスタイルに属さないからね。」 売名行為に余念がない若手デザイナーたちや概念的なデザインマニュフェストが横行する昨今のインテリアデザイン業界に対し、彼らの姿勢は実に開放的と言える。

この2人のデザイナーは、その若さにも関わらず業界での経験は豊富だ。数年前に、彼らはスウェーデンのデザイングループ兼家具メーカーのヴイ(Vujj)の共同設立者だったのだ。2006年にヴイはロンドンで好評を博しつつスタートしたのだが、その後、企業としての根本的な価値観にズレが生じたため、ヨーナスとヨハンネスはRVWを設立すべく2009年にヴイを後にした。

ヨーナスとヨハンネスは現在、スウェーデン南部のマルメで活動していて、RVW自体もこの南の都市を拠点としている。作品において、彼らは伝統的なハンドクラフトの知識と現代のそれとを融合させようとしていて、古くからある素材を主に用いて新しい手法で製作をしている。製作において彼らが主に重視しているのは、有効期限のない家具をつくることだ。安楽イスやテーブル、アクセサリーなどのラインナップからは、彼らが自ら公言する哲学がデザインの中に息づいていることが見て取れる。2010年に作られたデザインは2010年的なエレメントを帯び、当然2010年らしく見えもすれば感じられもするが、それと同時に「これは60年代のジェームズ・ボンド映画のセットで使われていた家具だ」と言われれば、きっと多くの人は納得するだろう。昨今の氾濫するインテリアデザイン市場における彼らの真摯な取り組みが、彼らの作品と同様に結実することを期待したい。
(Text: Gustaf Kjellin)

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