RBG6

RBG6は、当時コンストファック美術工芸大学グラフィックデザイン科で学んでいた2人の学生、ヨエル・ノードストロム(Joel Nordström)とラーシュ・ノリン(Lars Nohlin)が2002年に出会ったことに始まる。8年後の現在では、彼らはCMのディレクターズ・デュオとしてスウェーデンの広告業界で引く手数多な存在にまで登り詰めている。一風変わったユニット名「RBG6」とは、サント・エリクスプラン エリアにある、もともと自動車修理店だったオフィス兼スタジオの住所「Rödabergsgatan 6」を略したものだ。

コンストファックを卒業後間もなく、彼らはRBG6としての活動を開始。当初はグラフィックデザインの仕事をしたり、アニメーションの実験をしたりしていた。当時のRBG6のグラフィックデザインにおいて目立った仕事と言えばオリジナルのタイプフェイス、レトロなテイストで極太の丸みを帯びたゴシック系フォント「カダ(Kada)」を作成したことだ。他の多くの若手グラフィックデザイナーと同じく、彼らもクラブのフライヤーをデザインしたり、いろんなクラブイベントでVJを手掛けたりなど、その名を広げる努力に余念がなかった。

現在のRBG6は、本来のグラフィックデザイナーとしての仕事はほとんど手掛けず、デジタル、アナログ、ストップモーション技術を駆使したCMの製作およびディレクションを本職としている。彼らの名前を不動のものとした多くのCMの中には、国際的な通信会社OrangeCMもあり、この作品によって彼らは2006年にBTAAでベスト新人ディレクターを受賞し、名高いSaatchi & Saatchiのニュー・ディレクターズ・ショーケースでフィーチャーされている。RBG6はいまだに業界の外では広く知られる存在ではないが、現在のスウェーデンのグラフィックデザイナーたちに“2000年の最初の10年の間で最もスウェーデンのグラフィックデザインに影響を及ぼしたのは?”と聞いてみれば、きっとRBG6の名が挙がることだろう。そして、その理由は彼らのスタイルにある。RBG6の作品には、一度彼らが手がけたCMを目にしたらきっと彼らの他の作品を見ても見覚えがあると感じるような、特殊な“映像言語”のようなものがその根底にある。ミニマリスティックで遊び心に富み、それでいて色と形が絶妙とも言えるバランスで同居している、というのが彼らの作品に共通するところだ。この特殊な“言語”は、彼らが映像製作者としてではなくデザイナーとしてスキルを習得してきたため備わったものなのかもしれない。彼らの作品はテレビだけでなくアートギャラリーでも放映されているのだが、その事実も彼らのバックグラウンドに由来しているのではないだろうか。

このところ彼らは新たな映像表現を志向し、キャラクター、ストーリー、そして時間と空間をより複雑に表現しようと試みている。その試みは、彼らが手がけたスウェーデンの家庭用ファブリックメーカー「ヘムテクス(Hemtex)」のCMに見られる。
(Text: Gustaf Kjellin)

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