エムバルゴ(Mbargo)

新しいバーやカフェが雨後の筍のようにいたる所でオープンしているホーンストゥルにあって、このエムバルゴというバーは周囲の変化をものともせず変わらぬ姿で近隣の酒飲みたちに愛され続けている。とはいえここは伝統的な店というわけではなく、トレンドに敏感なストックホルムの中でその最先端に属したいという欲がないだけの、常連たちに言わせれば“落ち着いた雰囲気のバー”というわけだ。

インテリアはさしたるこだわりを感じるわけではないが、都会的で適度に洒落ている。ビールの種類が多く、ストックホルムの相場からすると安く飲めるバーと言える。BGMは80~90年代のヒット曲やらインディーズ系のごちゃ混ぜで「おっ、この曲懐かしいね!」なんていいながらジョッキを傾けるようなノリだ。ここでは音楽は重視されておらず、近所の連中がフラッと来て1杯飲むような、常連が多い店だ。おおよそ何時訪れても席がすべて埋まっていることはないので、ゆっくり座って1杯飲みたい時にはうってつけだ。もちろん金、土曜は混んでいるのだが、深夜1時が閉店なので、クラブに行く前にここで飲む客が多いようだ。

バー・カウンターがあるメイン・ルームには大きな窓があるので、ビールを飲みながらホーンストゥルのオシャレな住民たちが行き交う往来を眺めるのも一興だ。また、プール・テーブルがある別の部屋もあり、ビリヤードを楽しみながら1杯、というのも悪くない。

隣接するオーストリア/ハンガリー料理レストラン「モルダウ(Moldau)」とキッチンが共同なので、エムバルゴのカウンターでモルダウの料理を注文し、バーでガッツリ食べることもできる。モルダウはドイツやオーストリアで人気の伝統料理「シュニッツェル」が看板料理で、牛、豚、鳥から野菜までも使って何でもシュニッツェルに仕立て上げるレストランだ。メインが105~225クローナと比較的安めの値段設定だが、そのボリュームは度肝を抜く(豚のシュニッツェルなどはNBAプレーヤーの靴底よりも巨大だ)。こちらはエムバルゴとは違い、かなりオーストリアの伝統的な家屋を思わせる素朴なインテリアだ。
(Text/Photo: Martin Ekelin)

エリア :ホーンストゥル
地下鉄駅:ホーンストゥル(Hornstull)
営業時間:エムバルゴは月~土:18時~01時、日曜定休、モルダウは毎日:17時~23時

住所 :Bergsunds Strand 33-35
電話 :【エムバルゴ】 +46-8-658 51 60、 【モルダウ】 +46-8-84 75 48

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