クンスホルメン(Kungsholmen)

“チープ”と“ポッシュ”が同居する街

クンスホルメンはストックホルム市西部に位置する比較的大きな島で、市内で最後に都市化したエリアだ。1930年代まで島内にはあまり建物がなく、牧歌的な田園風景が広がっていた。

郊外から乗り入れる“緑線”と“青線”の2ラインの地下鉄がフリードヘムスプラン地下鉄駅でクロスするため、必然的にそこに人が集まるようになり、結果、クンスホルメンの中心的エリアは自然にフリードヘムスプランとなっていった。 深夜営業の飲食店が極めて少ないスウェーデンだが、ストックホルムに2件だけある24時間営業のマクドナルドの1つがここにはある。

フリードヘムスプランは以前からストックホルムの中でもちょっと“薄汚れた”エリアという印象がぬぐえない場所なのだが、ストゥーディオ・ノロッタ(Studio Nollåtta)やドーヴァス(Dovas)のような安酒場がこのエリアには多く、低所得層の市民にとっては他に代え難いエリアなのだ。同時に、社会においては“好ましくない”連中がたむろしたり、郊外からやってきたもののトレンディな中心部は肌に合わない若者らのたまり場にもなるなど、近寄りがたい雰囲気が少なからず漂う一帯となったのも事実である。とはいえ、それはこの国・スウェーデンのこと。他のあらゆるエリアと同様(日本とも同様に)、実際に“治安が悪そう”に見える割にはトラブルが起きているなんて話は聞かないので、そんなに心配することはないだろう。

とはいえ近年では、ちょっと気取ったショッピングモール ヴェステルマルムスガレリアン(Västermalmsgallerian)のオープンをきっかけに、フリードヘムスプラン周辺は少々ソフィスティケートされたようだ。それに伴い、クンスホルメン中でいろんな専門店が次々とオープンし、おもしろい雰囲気ができあがりつつある。中でも最もおもしろいエリアは、サントエリクスガータン通り(S:t Eriksgatan)、ハントヴェルカルガータン通り(Hantverkargatan)、フェーレガータン通り(Scheelegatan)、フレミンガータン通り(Fleminggatan)の4つの大通りが形成する四角形地帯で、この辺りには高級、安い、おいしい、おしゃれなどいろんなパブやレストランがある。そういう意味でクンスホルメンは、ポッシュにしたヴァーサスタンと気取らないセーデルマルムをミックスしたようなエリアとも言える。

また、クンスホルメンにはローラムスホーヴスパルケン公園(Rålambshovsparken)とクローノベリスパルケン公園(Kronobergsparken)という居心地の良い2つの公園がある。「ローリス(Rålis)」の愛称で親しまれているローラムスホーヴスパルケン公園は市内随一の公園で、特にスポーツ愛好家には人気がある。ビーチバレー場やペタンク場があり、2010年には1200平方メートルものスケートパークがお目見えする予定だ。クンスホルメンとセーデルマルムの間に横たわる海やローリスの水辺にある小さなビーチでも泳ぐことができるし、もっと本格的なシティ・ビーチならヴェステルブローン橋を通りぬけた公園の南側にあるスメッズウッズバーデト(Smedsuddsbadet)がうってつけだ。

クンスホルメンの北西部には、つい最近まで広大な工場地帯だったホーンスベリ(Hornsberg)というエリアがある。セーデルマルムを挟んで反対側に位置するハンマビー・フェスタッドがそうであったように、このエリアでも開発計画が進行している。しかし、計画の多くはまだ始まったばかりで、市民の期待をよそにその全貌は未だうかがい知れぬ状態だ。

クンスホルメンを楽しむならこちら!
※ 外:外部サイト、英:英語、ス:スウェーデン語、日:日本語

■ショッピング
グランパ
■レストラン
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■バー
アルメンナ・ガレリエット(外・ス)
■ホテル/ホステル
STFフリードヘムスプラン(外・英)
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イル・カフェ(外・ス)

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