ホセ・ゴンザレス(José González)

Jose Gonzales様々に交差する音楽ジャンルの中で、時代を超えて人気があるジャンルとしてインディ・ロックがある。その中でもよりフォークよりでアコースティックなサウンドに傾倒する、インディ・フォーク。90年代のソフィー・ゼルマーニ(Sophie Zelmani)や、以前にスウィードナビでも紹介したファースト・エイド・キットなどスウェーデン出身のインディ・フォークのアーティストも数知れない。そんな中で、非常にコンスタントに活動を続け、国際的な注目も高いのがホセ・ゴンザレスである。70年代の激動の時代のアルゼンチンから、スウェーデン第二の都市ヨーテボリに政治難民として移住した両親の元で育ち、幼い頃から自身のルーツである南米音楽、レゲエやポピュラー音楽に触れ育ってきた彼の最初の音楽活動はハードコア・パンクであった。その後、様々なバンドでギタリストとして活躍をしたのち、2003年にアルバム「Veneer」でソロデビューを果たした。

その後、じわじわと時間をかけ、このアルバムは話題を集め、2005年に欧州全土、米国でリリースされ結果的に世界中で70万枚を売り上げた。このアルバムに収録された同じくスウェーデン西海岸出身のインディー・デュオ ザ・ナイフ のヒット曲「Heartbeats」をアコースティックギター一本でカバーし、この曲はソニーのCM、米国の人気TVシリーズ「Bones」、「Scrubs」などでもフィーチャーされ、海を越えて様々なストーリーを彩るチューンとして使用された。またその後、2007年にリリースされたセカンド・アルバム「In Our Nature」においても、クラシックギターと落ち着いたボーカルという彼自身の音楽スタイルはそのままに、シンセサイザーなどを使用することでサウンドの幅を広げ、国際的に認知されたインディ・フォークのアーティストとしての地位を築いた。

2015年はそんな彼にとっても、非常に忙しい年となっている。主に自宅でレコーディングを行ったサード・アルバム「Vestiges & Claws」がリリースされ、それに伴ったコンサートツアーを、欧州、北米を中心に回っているためである。このアルバムは、よりサウンドに肉がついたサウンドとなっており、彼自身も70年代のブラジル音楽、アメリカのフォークロックなどをこのアルバムのインスピレーションとして挙げており、前作よりもより温かみのある、同時にダークな仕上がりになっている。2000年代以降のスウェーデンのインディ・フォークの動向を語る際に、ホセ・ゴンザレスの鳴らすクラシックギターと哀愁漂う歌声が欠かせない存在となっていることは間違いないであろう。

(Text: Yoshihiro Takahashi, Photo: Malin Johansson)

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