ホープ(Hope)

2000年代にスウェーデンで生まれ、新世代の北欧ファッション文化を築いたブランドは数知れないが、その中でも典型的なスウェーデン / 北欧デザインの伝統に則ったブランドとして人気を集めるのがホープである。2001年に友人であったアン・リングストランド(Ann Ringstrand)とステファン・セーデルベリ(Stefan Söderberg)がストックホルムで立ち上げ、その後、人気バンド、カーディガンズ(The Cardigans)のニーナ・ペーション(Nina Persson)とのコラボなど様々なプロジェクトを立ち上げ、現在では国内外に 10 店舗のコンセプト・ショップを持つ人気ブランドとして台頭している。

そんなホープの目指すのは、目立ちすぎない(low-key)、基となる素材を活かした(raw)、本物(authentic)スタイルである。伝統的な男性労働服からのインスピレーションを基礎とし、カラーは白と黒の間を彷徨うグラデーション、機能性を重視したライン、左右対称のシメトリー、マテリアルはインディゴ・デニムやワックスコットンなど時を経て味を増すものの使用を心がけている。これはメンズ、レディース、アクセサリーにわたるまでホープのデザインする商品の基礎を成している。

興味深い活動として挙げられるのが、ダウン・パーカーの売り上げの一部を寄付するプロジェクト「Stay warm in your heart」である。この長期プロジェクトには大使として、ハリウッド俳優のイーサン・ホーク(Ethan Hawke)、歌手リッケ・リー(Lykke Li)ヴェロニカ・マジオ(Veronica Maggio)などが任命されている。またストックホルムを拠点とする社会福祉NGO、スタッズミショーネン(Stadsmissionen)に売り上げの一部を寄付するクッション製作のプロジェクト「Mission quilt」など人と社会を繋ぐ活動も行っている。

国内男性誌「Café」のデザイン賞「Designer of the year」(2007年)、国内婦人誌「Damernas värld」のベストデザイン賞「Guldknappen」(2010年)を受賞するなど国内メディアの注目も熱いが、コペンハーゲン、アムステルダム、オスロにもコンセプトショップを出すなど国外での活動にも力を入れている。またドイツや米国、オランダ、フランスなどを中心にセレクトショップを出すほか、日本国内でも、東京、大阪を中心に「Optitude」、「United Arrows」、「Futuba」など約 15 店舗のセレクトショップで現在ホープのデザインを実際目にすることが出来る。

(Text: Yoshihiro Takahashi)

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