エルヴィーン(Elvine)

年の平均気温が日本に比べても低い地域がほとんどを占める北欧では、クロージング・アイテムとして非常に珍重されるのがジャケットである。サマー・ジャケットと呼ばれるような真夏にも必要となるようなアイテムが存在することからもわかるように、スウェーデンではジャケットは1年中体の一部となるような重要なものである。そんなジャケットを中心に、スウェーデン国内外でコンスタントな展開を見せているブランドが、エルヴィーン(Elvine)である。

ブランド名は創業者である、ダニエル・メンド(Daniel Mänd)の祖母であるElvine Mänd(エルヴィーン・メンド)から来ている。第2の都市ヨーテボリ近郊のストリート文化の中で1980年代に育ったダニエルが、カジュアルに着れる衣服を求めて故郷にオープンした店舗から全てが始まった。第2時世界大戦中にエストニアからスウェーデンに移住した裁縫師であった祖母の技術からインスピレーションを受けた衣服作り。そこからブランドの歴史は始まったのだ。

機能性の高いデニムを中心に、T-シャツ、セーターまで様々なアイテムをコレクションに取り揃えているが、最も知られているのはジャケットである。近年ではアウトドアというよりは、街角で着心地のいいジャケットを様々な気候や文化に合わせて、コンセプトも含めてデザインするというシティ・ジャケット(City Jacket)というプロジェクトを立ち上げ、様々なモデルを発表している。

例えば、アイスランドのデザイナー、フォトグラファー、アート・ディレクター、DJなどのクリエーター・チームを組み製作したレイキャビック・シティ・ジャケットは身体中を覆う黒のデザインで決めている。1年中低気温で強風・多雨のアイスランドの気候に合わせ、ウィンドブレーカーやレインコートの役目も果たす高機能ジャケットである。

エルヴィーンのコレクションは、ストックホルムの市内のフラッグシップ・ストアを中心に、スウェーデン各地のセレクトショップで手にできるほか、デンマーク、オランダ、ベルギー、英国、イタリア各地でも販売されている。またオンライン・ショップにおいても、各アイテムを手に入れることができる(現在EU圏内であれば配送可能)。

(Text: Yoshihiro Takahashi)

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