スィティ(City)

ちょっと個性に欠けるデパートの街

ビジネスマンや買い物客で賑わうストックホルムの中心部、スィティ・エリア。ここはストックホルマーが好き好んでハング・アウトするような場所ではなく、ショッピング・モールやデパートにショッピングに来る人々で混雑するエリアだ。とは言えここは夜になるとウラ寂しい街へとガラリと変貌するため、最近になってストックホルム市は、中心部でもあるこのエリアに良い変化をもたらすべく対策を講じているところだ。

エリアの中心部には三角形のフロアパターンが有名な「プラッタン(Plattan)」と呼ばれる広場を擁するセルゲル広場(Sergels Torg)がある。この広場は、大小にかかわらず様々なデモ活動が頻繁に行われていることでも有名だ。その南側には、図書館、マンガ図書館、映画館、劇場、展示ホール、そしてカフェが入った大型文化施設「クルトゥールヒューセット(Kulturhuset)」の巨大なガラス窓が広場を見下ろしている。

セルゲル広場の西側にある商店街ドロットニンガータン(Drottninggatan)はいつも多くの買い物客でごった返している。このストリートは北はヴァーサスタン、南はガムラ・スタンまでシティを縦断していて、以前からストックホルマーにとってここは観光客向けの面白みのない場所として知られているが、「お洒落じゃないストックホルムの一例」としてこの辺りを散策するのも悪くないだろう。

セルゲル広場の東端からはクンストレゴーデン公園(Kungsträdgården)へと通じるハムガータン通り(Hamngatan)が走っている。その中ほどに、ストックホルムで最も高級なデパートと言われるエヌコー(NK)がある。

このクンストレゴーデン公園には“クンサン”という愛称があり、80年代にはこの街で最もホットなスポットの一つだった。当時ここには、郊外のギャングやブレイクダンサー、ドラッグの売人といったゴロツキが集まっていたのだ。

話はそれるが、当時「クンサンのキング」と呼ばれ勇敢な“ワル”として名をはせたパオロ・ロベルト(Paolo Roberto)。今では、テレビ番組のホストや作家活動などで“まっとうに”有名なパオロだが、彼はかつてのクンストレゴーデンが舞台の事実をもとに制作されたカルト映画「ストックホルムスナット(Stockholmsnatt)」では、主人公パオロを演じている。

しかし今ではここは極めて安全で、昼の間は多くのファミリーが集う平和なエリアへと変貌を遂げた。この公園の中心部は、冬の間はアイススケート場となり多くのファミリーやカップル、若者らでにぎわいを見せる。公園南西のコーナーには1980年オープンの、おそらくストックホルムで最もクラシックなナイトクラブ「カフェ・オペラ(Café Opera)」がある。

セルゲル広場の北側からはセルゲルガータン通り(Sergelgatan)という歩行者専用のショッピングストリートが走っていて、青空市場で有名なへートリェット広場(Hötorget)へと通じている。この広場は露天商がひしめくように立ち並ぶ市場は100年以上も前から続いていて、今も野菜や果物、花などがここで売られている。
へートリェット広場の南側には地下街「ヘートリスハッレン(Hötorgshallen)」があり、ここでは世界中の食料品を手に入れることができる。広場西側には、ノーベル授賞式などが行われる美しいコンサートホール「コンセールヒューセット(Konserthuset)」があり、東側にはデパートのプッブ(PUB)がある。

へートリェット広場の北側には1911年に舗装が完了し、1910~20年頃の建物物が多く立ち並ぶ趣のあるクンスガータン通り(Kungsgatan)が走っている。この通りで最も有名なビルは、それぞれ1924年と1925年に完成した地上60メートルもの高さを誇る2つの塔「クンストールネン(Kungstornen)」だ。この塔は、ヨーロッパで初めての誕生した高層ビルであるとも言われている。クンスガータン通りの東の突き当たりには、高級ショッピングやナイトクラブがたくさん周辺にあるストゥーレプラン広場(Stureplan)がある。

そして、スィティの西側にはこの街の玄関でもあるストックホルム中央駅がある。中央駅を超えた対岸にはクンスホルメン島があり、そこで堂々とそびえ立つストックホルム市庁舎を水面の向こうに臨むことができる。夏の間、市庁舎の展望室が解放されるので、ここからストックホルムの美しい街並みを俯瞰することができる。展望室へはエレベーターか365段の階段で登ることができる。

中央駅からヴァーサガータン通り(Vasagatan)を北へ徒歩5分ほどのところにあるノラ・バーントリェット広場(Norra Bantorget)の周辺は、ストックホルマーにとっては「バーもクラブも何もないあの辺」といったつまらない場所だった。しかし、建築物としても注目度が高く話題性に事欠かない「クラリオン・サイン・ホテル」が2008年に広場の西端にオープンしたのを皮切りに、ヒップなクラブ/バー「クナスト」やフレンチ・コロニアル・スタイルをテーマにしたレストラン「クラウド・ナイン」などがこのエリアに次々とオープン。おまけにノラ・バーントリェット広場自体も2009年にリニューアルしているので、このエリアではこれからいろんな面白いものがお目見えするのではないかと巷ではもっぱらだ。

スィティを楽しむならこちら!
※ 外:外部サイト、英:英語、ス:スウェーデン語、日:日本語

■レストラン
クラウド・ナイン(外・ス)
■クラブ/バー
ファッシン(外・英)
カフェ・オペラ(外・英)
グレン・ミラー・カフェ(外・英)
■ホテル
クラリオン・サイン・ホテル(外・英)
ノルディク・ライト・ホテル(外・英)
■ショッピング
wesc(外・英)
カリルーツ(外・英)
■デパート
NK(外・英/高級デパート)
PUB(外・ス/デパート)
■その他
クルトゥールヒューセット(外・英/文化会館)
ヘートリスハッレン(外・ス/地下商店街)
コンセールヒューセット(外・ス/コンサートホール)

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