- 2009-11-13 (金)
- はじめてのスウェーデン
ストックホルム7~10日目(強引に) 夏至inブリーダ島(Blidö)~帰国
約10日間の日記を5カ月かけて書いています、、、簡単に言うと、3か月もの間、書くのをサボっていただけなのですが。
7日目から帰国までは一気に過ぎ去ったような気がします。
7日目は前日の群島めぐりの疲れから、何もせずにブラブラと、ほぼ休息日といったところ。なのでこの日は食事ネタで。
まずはランチ。
スウェーデン人スタッフのマッティン隊長に連れられ、ホーンストゥルにあるオーストリア料理レストラン「モルダウ」へ。彼の高校時代の友人らと合流し、靴底ほどもある巨大なシュニッツェルと器にてんこ盛りのマッシュポテトに果敢に挑んできました。肩をいからせて肉塊に喰らいつき、ビールで流し込む。それはそれは、北欧の大男たちの歴史を感じさせずにはいられないような会食でした。北欧の漢らに続き、なんとか我らヤマト3人組も踏破に成功。しかしマッティン隊長のみお残し、、、バイキングの名折れだー!
夕食はストックホルムでは珍しいラーメン屋さんにて。ラーメンやら餃子やら焼きそばやら、口に入れても全く違和感のない、それでいて何も新しくない味を、日本の倍くらいの値段を払って食べてきました。長くあちらにいる日本人には貴重だろうなー、と思いながらも、たかだか10日くらいしかいない僕らにとっては、むしろ現実に引き戻されるような、幻滅するような味でした。とはいえ、誤解のないように付け加えときますが、日本に比べて調達できる食材が少なかったり高かったりするストックホルムで、僕らにとってのいわゆる“フツー”の味を再現するということは、きっととても大変なことだと思います。
8日目。鼠色の雲が厚く垂れこめた微妙な天気。
この日はスウェーデン人が1年のうち最も待ち焦がれる1日「夏至」。隊長の友人リナス君ファミリーの別荘があるブリーダ島へ赴くべく、早朝に隊長宅を出発。ところが、船着き場はすでに休暇へ旅立つ人で大混雑。日本と違ってどこに行っても何でも買えるわけではないので、みんな一様に箱入りのお徳用ビールを肩や小脇に抱え、食材がパンパンに詰まったリュックを背負い、ゲルマン民族大移動を彷彿とさせるような熱気が船着き場にムンムン立ち込めていました。日本のゴールデンウィークと同じように、混雑するのがわかっているのにどうしてみんなこの日に移動するんだろう!?とついつい思わずにはいられない光景でした。
人をたらふく詰め込んだ船は、ほぼ定刻通りにその重そうな船体をのろのろと離岸。前回と同様に、席を確保したらすぐに朝ビールをスタート。およそ3時間の航海もあっという間に過ぎ去り、何とものどかな島ブリーダに到着する頃には、さっきまでのどっちつかずの空から暖かい日差しが降り注ぎ、幸運にも絶好の天気に様変わりしていました。
夏至休暇の時期はどうせ雨だよ、と半ば自虐的に口にする人が多いくらい、この時期は毎年のように雨に見舞われているらしかったので、●年ぶりかの好天に恵まれたスウィーズたちは天にも昇るご様子で僕らの周りでワイワイ騒いでいました。
リナス君の別荘は、それはなんともかわいらしい佇まいで、バルト海のほとりにひっそりとありました。本当に静かでピースフルな場所で、聞こえてくるのは野鳥のさえずりの他に木の葉が風にそよぐ乾いた音と遠くに聞こえる波の音。たまに風に乗って対岸で別のグループが騒いでいる声や、オーディオから流れるテクノのサウンドがかすかに聞こえる程度で、ああ、なんて世界は平和なんだろう、と思わずにはいられない場所でした。
間取りは1LDK+小部屋付きの木造で、デザインがオシャレでかわいらしい上に、木造の暖かみが日本人の僕らにはとても合ってるように感じました。離れにはサウナもあり、バーベキュー道具もあり、ボートもあり、釣り具もあり、、、まあ、近場で贅沢な休暇を過ごしたいストックホルマーにはカンペキなシチュエーションでしょうね。羨ましい限りでした。隊長と僕が小部屋にある2段ベッドで、他の2人の日本人はなんとサウナで寝ることに。
荷物をおろしたら、まずはランチパーティーの準備。
まずは、前日までに買いこんでおいたビールやらスナップス(ハーブを漬けたスウェーデンのスピリッツ)、食材などを入るだけ冷蔵庫に押し込み、これからの1日の備えます。一通り片付いたところで、ランチで食べるジャガイモを茹でたり玉ねぎをみじん切りにしたり(これは生食でした)、瓶詰めのニシンの酢漬けを皿に盛りつけたり、駅前のスーパーで買ったイチゴを洗ったり、そんなこんなでようやくランチタイム。ニシンの酢漬けは〆サバのような酢漬けの魚介類に慣れ親しんだ日本人にとっては受け入れるのに難を要しない食品で、そこらへんのスーパーに売っているものを適当に買ってもあまりハズレはない感じでした。味はオーソドックスなものだけではなく、マスタード味やらハーブ風味やらetc etc…いろんなフレーバーがあって、食べ比べも楽しめました。
暖かな風に吹かれて、燦々と降り注ぐ陽光の中でビールを飲みながらのランチパーティ。言うまでもないことですが、本当に素晴らしいひと時でした。
この時は順番も何もなかったけど、ニシンの酢漬けは前菜として食されるのが常らしく、それを食べる時にスナップスを飲むそうです。僕らには前菜も何もなかったので、順番など関係なくニシンとスナップスから。スナップスで乾杯する時、スウェーデンでは皆で声を合わせて勇ましく歌を歌います。すでに酔っぱらっていたので内容までは覚えてませんが、大男たちがグラス片手に声高に歌を歌う姿を客観的にみると、まさにバイキングの宴に見えるでしょうね。
いい具合に酔っぱらってきたところで、腹ごなしにサッカーやいろんなゲームに興じ、また飲んで、また、、、の繰り返しを沈まぬ日のもとで延々と繰り返していたところ、なんの前触れもなく、水泳をしようということになり、、、かなり冷やっこいバルト海で泳ぐことに。日本代表として僕が泳ぐことになり(他の2人は着替えがなかったので)、バイキングらと一緒に飛び込みました(実際は僕だけ足から入りました。心臓マヒが怖かったので)。ええ、確かに冷たかったですとも。3分も入っていられないくらいです。だけど、温めておいたサウナに直行し、体は即回復。それどころか、今度は暑さのガマン比べになり、、、誰も先に出ようとしないんですね。そのくせ、「先に出ていいよ!」などというものだから僕が先に出たところ、それをきっかけにみんなサウナを飛び出し、再び海へ一直線。こんなことを数回繰り返し、軽くのぼせてきたところでこの北欧的なお遊びはお開きに。蛇足ですが、スウィーズらによるとフィンランド人は絶対先にサウナからでないとのこと。だから彼らとは一緒に入りたくない、だって。
なんか、日本とどこかの国にも似たところがありそうですね。
徐々に日は暮れていき、それでも完全な闇が訪れるでもなく、いつまでたっても夜じゃない状態で彼らの友人らが来ては去り、来るたび去るたびに「スコール!」とか「カンパーイ!」などと雄叫びを上げてダラダラと酒を酌み交わし、夜は更けていきました。
実質的にはこれが最終日だったので(翌日はストックホルムに戻って荷造りのため)、めまぐるしく過ぎていったストックホルムとアーキペラゴ(群島)の旅のクライマックスに物憂げに思いを馳せてしまいました。
実際のところ、翌日は隊長宅に戻り、最後の晩餐とばかりに夕飯(ミートソーススパ)を作って食べたらもう立ち上がる気力も失せてました(歳も感じました、、、)。そして翌朝、あらかじめ呼んでおいたタクシーにいそいそと乗り込み、慌ただしく帰路に就いたのでした。
おしまい。
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