A-Z (A-Z Sportswear)

デヴィッド・ベッカム(David Beckham)やクリスチャーノ・ロナウド(Christiano Ronaldo)など世界的な有名なサッカー選手によるメンズ・ファッションを中心としたブランドは世界的な流れとして見て取れるが、スウェーデン国内に限っては、70年代の伝説のテニス選手、ビョーン・ボリ(Björn Borg)のスポーツブランドBjörn Borgを抜かしては現在に例を見なかった。しかし2000年代から現在にかけて、スウェーデンのスポーツ界だけではなく、国内においてスターとなったズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)が2017年になって立ち上げたスポーツブランドA-Zが、現在スウェーデン国内で話題になっている。

2017年現在、イングランドの名門チーム、マンチェスターユナイテッドに所属し、サッカースウェーデン代表としては最多得点記録の保持者であるイブラヒモビッチは1981年、スウェーデンはマルメ市に旧ユーゴスラヴィア系の両親のもとに生まれた。裕福ではない環境で育った彼であるが、サッカーの才能が認められ、14歳の時に地元のサッカーチーム、マルメFFと契約を交わした。その後はヨーロッパの名門チームを転々とし、サッカースウェーデン代表としても活躍した。そんな彼が、36歳という現役のサッカー選手としては高齢になって立ち上げたのがこのブランド、A-Zである。ノルウェーの実業家ペッテル・ヴァ―ナー(Petter Varner)とチームを組み、スポーツを市民の生活に近づけるというコンセプトの元、メンズ、レディース、そしてキッズの下着や、スポーツウェアをデザイン、開発した。この民主主義的なコンセプトは、スウェーデンの世界的企業IKEA(イケア)ともつながるものである。

ブラックやブルー、グレーなど単色でシンプルなデザイン、そして動きにこだわった機能性を環境やサステナビリティにも配慮しながら、デザインする。

Expensive gear doesn’t make athletes. Hard work, dedication and a strong mindset makes athletes. 

彼自身がこのブランドにかけた思いを表現したのが「高級ギアがアスリートを作るのではない、限りない努力と、鍛錬、そして強力な精神こそがアスリートを作るのである」という格言である。イブラヒモビッチ自身も低所得層の多い、失業率の高いエリアで育ち、高いサッカー用品や衣服を買う経済的余裕もない環境で育った。そこから世界に羽ばたき、現在も社会・経済的な格差を超えて様々な層から支持される彼だからこそ、説得力を持つコンセプトではないだろうか。そんな彼のコレクションはオンラインストアをはじめ、スウェーデン国内のスポーツウェア、カジュアルウェアチェーンで手に取ることができる。

(Text: Yoshihiro Takahashi, Photos: A-Z sportswear)

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