ホゥンドラ・ヒュース (100 hus)

ホゥンドラ・ヒュースはヨン・ヒグソン(John Higson)とマリー・エリクソン(Marie Eriksson)の2人によってスタートしたプロジェクトだ。“100軒の建物(100 houses)”の名を冠したこの試みは、ホーンストゥル界隈で展開している風変わりなアートプロジェクトだ。そもそも彼らは、地域の農畜産家が直接出店できる市場 ボンデンス・エーゲン・マルクナド(Bondens Egen Marknad)や共同別荘のドレムゴーデン(Drömgården)、そして今ではナイトクラブのストランドにその姿を変えたかつてのストリート(Street)といった話題性の高いプロジェクトを次々と手がけてきた、スウェーデンでは有名な実力派デュオなのだ。

ホゥンドラ・ヒュースの基本的なアイデアは、ホーンストゥルの生活環境の発展プロセスにアーティストらと共に住民を直接参加させることだ。2009年10月18日現在で、建物92棟とアーティスト45人の参加が決定している。このプロジェクトには、アーティストが建物に何らかの形(外壁の装飾など)で住民らの夢や価値観を反映したアート作品つくり出す、という重要なファクターも含まれている。プロジェクト遂行にあたり住民に意見を訊くと、かなりの割合で環境保護への積極的な意見が多く出るなど、その意識はきわめて高いようだ。2010年の春から夏にかけてのある期間(詳細は未定)に、ホーンストゥルにあるそれら“アート作品”たちが一斉公開される予定だ。

ホゥンドラ・ヒュースは、最近になってホーンストゥル地下鉄駅の東口になっている鉄筋コンクリートの古いビルを購入した。今後はこの建物がプロジェクト・マネジメントやクリエイティブのベースとなる予定とのことだ。このビルの屋上は650平方メートルの広大な2つのテラスからなり、デザイナーのフレドリク・フォシュマン(Fredrik Forsman)とニクラス・スヴェンソン(Niklas Svensson)がここにクリーン・テック・パークを作ろうとしている。ここではアーティストやデザイナー、そして企業が環境ソリューションやプロダクトのテストを行うことができる。最終的な目標は、あらゆる方法を駆使してこの屋上で自家発電を成功させ、このビルのすべての電力を供給することだ。

ホゥンドラ・ヒュースの最近の話題と言えば、中国・上海市との共同プロジェクトだ。そもそもこのアイデアは、すでにホーンストゥルでスタートしている国内外の環境保護関連企業数十社のスポンサーとのコラボ企画に端を発している。これは、前述のアーティストと住民らとのコラボレートによる環境改善プロジェクトに環境保護関連企業が加わるもので、先にも述べた住民らの環境意識の高さが招いたコラボでもあるのだ。企業の側としては自社のエコ・プロダクトの宣伝になると同時に、アートに組み込まれることでそこに“作品として”永続的に存在できる、というメリットがある。

この興味深い試みを上海でも展開することが決まったのだ。ホーンストゥルでのスポンサー企業のうちスウェーデンの企業約20社が、引き続いて上海でもスポンサーをすることに合意している。このプロジェクトは、2010年に開催される上海万国博覧会でもフィーチャーされる予定だ。
(Text: Martin Ekelin / Photo:Greenelizer Studios

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